「ネイルとROCK、両方ある今が一番バランスがいい」
——ダブルワークで働く高野尾秋帆インタビュー

いろんなスタッフが働いているROCK。そのなかには、2つの仕事を掛け持ちするダブルワークをしているスタッフもいます。

高野尾秋帆もそのひとり。彼女は現在、山梨県韮崎市でネイルサロンを開きながら、ROCKで働いています。仕事が2つというと大変な働き方のように思えますが、実はこのスタイル、自分にとってはベストな形なんだといいます。

今回はそんな高野尾秋帆に話を聞きました!

あしかけ14年! 実はROCK屈指のベテランスタッフ

——ネイルサロンは今3年目ということですが、ROCKで働き始めたのはいつなんですか?

一番最初は高校生、17歳のときです。

——え、じゃあかなり長いんですね。

ずっと働いていたわけじゃないですけどね。あしかけ14年になります。ふふ(笑)。

“秋帆さん”こと高野尾秋帆

——最初に働こうと思ったきっかけは何だったんですか?

もともと実家が隣の南牧村で、お店のすぐ近くに住んでいたので、よく家族で食べに来たりもしていたんです。初めてやったバイトはロッジでのベッドメイクなんかの仕事だったんですけど、冬場はお客さんも少なくなるからバイトもなくなっちゃうんです。そんなときにROCKに食事に来たら、バイトしていた同級生に「ROCKで働かない?」って誘われて。

——冬でも仕事あるよって?(笑)

そうそう。冬でも大丈夫って(笑)。高校卒業後は東京の短大に行ったんですけど、夏休みとかに帰省したときはROCKで働いたりしてました。短大を出たあとは地元に戻ってきて、佐久のネイルサロンで働き始めたんですが、サロンのお休みの日にまたROCKに入っていたり(笑)。

——休みなしで!

そんな時期もありました。なので、ずっとつかず離れずというか、少しずつ続いている感じです。

——ネイルサロンではどれくらい働いていたんですか?

5年くらいですね。ネイルの仕事をしながら勉強もできるってサロンだったんです。短大を出るころ、まだどんな職業に就こうってイメージがあまりなくて、就職って考えたときに頭に浮かんだのがネイルの仕事だったんです。それももともとはテレビで見て「こんな仕事もあるんだ」って程度のイメージだったんですけど(笑)。でも、また資格を取るために学校に通うとなるとお金がかかるし、どうしようと思っていたときに見つかったのがそのサロンの募集だったんです。それで働きながら資格を取りました。でも、仕事が忙しくて疲れ切っちゃって。「ネイルももういいや」って一度やめちゃったんです。それで実家に戻ってまた近くのカフェでバイトをしたりしてました。

スケジュールの融通が利くから自由に働ける

——またネイルを始めようと思ったきっかけは何だったんですか?

実はカフェでバイトしているころも知り合いにはときどきネイルをしていたんです。休みの日に友だちやその知り合いにだけって感じで。

——ああ、ずっとやるのはツラいけど、ときどきって感じで。

そうです。そういうふうにやっていると、やっぱりネイル楽しいなって思うようになって。それで改めて自分でお店をやろうかなって思ったんです。最初は地元近くの清里でって考えてたんですけど、なかなかいい物件もなくて、最終的に今の韮崎(山梨県韮崎市)のお部屋に縁があってそこでやることにしました。

秋帆さんのサロンでのネイルの一例。

——ネイルサロンをやりつつROCKでダブルワークをするようになったのはなぜなんですか?

ネイルサロンを始めて半年くらい経ったころですかね? 友だちのROCKのスタッフがネイルしに来てくれたんです。私もROCKで働いているのが長いので、友だちも多くて。そのときにネイルをしながら「ROCK人が足りないんだよね」みたいな話になって。「なら行こうか?」って(笑)。ネイルの予約が入ってない日は働けるよって。それでまたROCKに入るようになったんです。

——今はどれくらいの頻度でROCKに入ってるんですか?

ネイルサロンの方は予約が入ればやるって感じなので波はあります。なので、決まった曜日に働くとかでなく、ネイルの予約状況を見ながら相談してって感じですね。だいたい週に3日くらいはROCKで働いているのかな? 午前中にネイルのお仕事をやって、午後はROCKってことが多いですね。

——ダブルワークだとそういうスケジューリングが大変というイメージがあります。

そうですね。でも、ROCKはすごく融通が利くというか、応援してくれて相談に乗ってもらえるのがありがたいです。

——ある程度規模が大きいお店だから柔軟な対応をしてもらいやすいっていうのもいいですね。

本当に。みんな助けてくれて。今はあまり大変とは思わないですね。かなり自由にやらせてもらってます。

ネイルだけでもROCKだけでもバランスが悪い

——でも、14年っていうのは本当に長いですよね。なんでこんなに続いてるんでしょう?

なんでだろ?(笑) やっぱり楽しいからかなぁ。小さい頃から来てたお店なので……ROCKが好きなんでしょうね。ホーム感があります。スタッフもみんないい人だし、ワイワイして居心地がいい。あと、けっこう運動にもなる(笑)。

——(笑)。確かに立ち仕事だし、歩き回りますよね。

それもけっこう大きいです。ネイルは座りっぱなしになるので。それと、ネイルだけだとやっぱり疲れちゃうんです。1日4人とか予約が入ることもあるんですけど、ネイルは神経を使うのでそういう日はもうグッタリしちゃう。午前中にネイルをやって、午後はROCKっていうのがバランスがいいなって感じてます。

——ああ、ダブルワークっていうと「いずれは片方を専業にしたいけど」ってイメージだったんですが、「両方やる」というのが秋帆さんにとっては重要なんですね。

そうですね。ネイルだけだと疲れちゃう。1対1の仕事で、スタッフは自分ひとりなので寂しくなったりもする。だから、ROCKみたいにみんなで賑やかに働ける場所があるのがちょうどいいんです。本当、バランスですね。

——ROCKはスタッフも多いし、年齢層も幅広いですもんね。

ねえ。年上も同世代もいるし、下は10代までいる。10代ってもう異次元って感じです(笑)。そういう子たちに若い子の流行りを教えてもらったり。

——ROCKで働いていて楽しいときってどんなときですか?

なんだろう? でもやっぱりドリンクとかパフェをつくっているときは楽しいですね。

——手仕事、何かつくるっていうのが好きなんですね。

そうなんですかね(笑)。でも、確かに大学のときはパン屋さんでバイトしたり、パティシエもいいかなって思ったりしていたので、何かつくるというのは好きなのかもしれないです。

——ネイルもそういう意味では近いですよね。でも、それだけに集中してひとりで、となると疲弊しちゃう。

そうですね(笑)。

——今後こういうふうに働いていきたいっていうイメージはありますか?

うーん……あんまり考えてないんですよね(笑)。今がすごく“ちょうどいい”し、楽しいから。もしネイルの仕事を増やしたいってなれば相談に乗ってもらえるし、理解もしてもらえる。そういうふうに支えてもらえるのがありがたいし、すごく働きやすいなと感じています。

——働き方の新しい選択肢だなと感じるお話でした。ありがとうございました!

【高野尾秋帆のネイルサロンはこちら】
Nail Salon ChouChou
山梨県韮崎市龍岡町下條南割
(詳細住所は予約時にお伝えします)
TEL=090-4412-5969
営業時間 10:00〜20:00(時間外希望の方は応相談)
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