火災から復活し、新店舗でグランドオープンを迎えた2017年6月9日から1年。復活のお祝いと感謝を込めて、2018年6月9日に「ROCK Re:birth Dayパーティー」が行われました。
「6月9日の午後6時9分に690人で乾杯」という目標を掲げて始まったこの日のイベントを、取材チーム兼お手伝いとして参加したライターKが写真とともに振り返ります。
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店内は1日中いろんなイベントが
「ROCK Re:birth Dayパーティー」では、店内でのイベントもたくさん。DJやベリーダンス、ライブなど、さまざまなイベントが1日通して続きました。
店内はもちろん、お店の外にもスピーカーが設置されており、屋外もフェスのような雰囲気に。
午後には新しい店舗に併設された、八ヶ岳ブルワリーのビール醸造施設の見学会も行われました。
こちらも普段は入れない醸造蔵を見られるということで、初回から満員。店内に置かれた釜も「本当に使ってるんだ」と改めて感心している人もいました。
お店の中も外もぎっしり! ROCK史上最大の乾杯!
夕方が近づくといよいよ乾杯に向けてお客さんがまた増え始めます。乾杯チケットも勢いよく売れていきます。
17時ごろにはまたチケット販売カウンターに長蛇の列ができていました。
ビールはもちろん、お料理も徐々に完売が出始めます。スタート時点では大きかった甲州麦芽ビーフのもも肉丸焼きもどんどん小さくなっていき、15時ごろには50kgの塊が骨だけに。さらに追加で30kgのサーロインのかたまり肉が出されたのですが、こちらも2時間程度であっという間に売り切れてしまいました。
そして午後6時を回るころには店内にはお客さんがぎっしり。400人近くがオールスタンディングで店内に詰めかけ、さらに入りきらない人が200人以上お店の外にもあふれていました。
「5、4、3、2、1……0!」
カウントダウンとともに、6月9日6時9分、大きな乾杯の声が上がりました。
ステージにはスペシャルライブを行っていた佐藤タイジさんやKOTEZさん、Leyonaさんといったアーティストもいましたが、ステージも一体になっての乾杯でした。
乾杯のあともライブや抽選会が続き、午後10時のイベント終了まで店内はたくさんの人で賑わい続けました。
最終的にこの日出たビールは、ゲストで来てくれたうちゅうブルーイングさんのビールも含め、瓶ビール700本、樽が31樽。合計696リットルと、ROCK史上最高の提供量となりました。偶然にも提供量も「69(ロック)」にちなんだ数字になったのは、運命を感じました。
楽しんだのは、誰だったのか
ライブや料理、イベントなどさまざまなことがあった「ROCK Re:birth Dayパーティー」ですが、実は1日を通して一番印象的だったのは、イベントの中身ではなくお客さんでした。
ROCKとしても初めてのイベントで、想像以上のお客さんがいらしてくださり、並んでいただくことも多々ありました。また、細かいところで至らなさを感じることもありました。
混雑する日というのは、どうしてもピリピリとする瞬間があるもので、実はお手伝いをしながらドキドキもしていたのですが、列に並ぶお客さんも、料理やビールを楽しむお客さんもずっと笑顔でした。
「ROCK Re:birth Dayパーティー」のあと、「楽しかった」と声をかけてくれるお客さんもたくさんいましたが、このイベントが楽しかったとしたら、それは楽しんでくれたお客さんたち自身がつくっていたものなのではないか。そんなことを感じる1日でした。
そして、このこととも関係していますが、もうひとつ印象に残ったのはイベントの裏側、撤収作業などのことでした。日が落ちたころから、店外などでは少しずつ撤収作業が始まっていました。
いろんな催しがある長丁場のイベント、どうしても片付けの作業はつらくなってくるものですが、覗いてみるとここでもスタッフが笑いながら撤収作業を行っていました。
内部スタッフというより、外からちょっとお手伝いという感じだった私から見ると、この光景はちょっと驚きでした。
「Re:birth Dayパーティー」はROCKの復活のお祝いと感謝を伝えるイベントだったのですが、撤収の様子を見ながら、実はスタッフこそがお客さんに一番楽しませてもらったのかもしれない。そんなことを感じる1日でした。
「感謝を伝えたい日だったのにも関わらずスタッフを成長させて頂き本当にありがとうございました!! 来年は更にレベルアップさせて開催したいと思います!! 乞うご期待」